睡眠の質が悪い「睡眠呼吸障害」の症状と原因|治療方法は?

「睡眠呼吸障害」の症状と原因|治療方法は?

「睡眠呼吸障害」という言葉は、その漢字から、どのような障害なのかということはイメージしやすいものの、では具体的にどのような症状が起きるのか、ということについてはわからないという人も多いでしょう。

あまり聞きなれない「睡眠呼吸障害」とは一体どんな症状の病気なのでしょうか?

また、その原因や治療方法などにはどんなものがあるのでしょうか?

「睡眠呼吸障害」の症状とは?

「睡眠呼吸障害」の症状とは?「睡眠呼吸障害」とは、その漢字が表しているとおり、睡眠中に何らかの呼吸異常を起こしてしまう障害のことで、男性に比較的多い病気とされています。

また、「睡眠呼吸障害」とは睡眠中の呼吸異常を引き起こしてしまう病気全般のことをいいますが、実際には、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」と呼ばれる疾患を持つ患者さんがほとんどだといわれています。

では、その「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」とは、一体どんな症状を引き起こす病気なのでしょうか?

「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」とは?

「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」とは、睡眠時に、何度も呼吸が止まってしまう病気です。

この病気のほとんどの患者さんは、30歳代~60歳代の中年期の男性に多く、女性には非常に少ないという傾向があります。

「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の具体的な症状としては、下記の様なものが当てはまります。

  • 夜寝ているときに、大きなイビキをかく
  • 日中とにかく眠気が強い
  • 睡眠中に呼吸が止まっている時がある、と家族からいわれたことがある
  • 何度も目が覚めてトイレに行きたくなる
  • イビキのあとに一度呼吸が止まり、その後また大きなイビキをかきはじめる
  • 寝汗をかいてしまう

「睡眠呼吸障害」の原因とは?

「睡眠呼吸障害」の原因とは?「睡眠呼吸障害」の代表的な疾患とされている「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」は、その原因によって、さらに「閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)」「中枢性睡眠時無呼吸タイプ(CSA)」の2つのタイプに分けられます。

では、この2つの疾患には、どのような違いがあるのでしょうか?

「閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)」とは

「閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)」とは、睡眠中に喉や気道がふさがってしまうことによって起きる症状です。

「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の患者さんのほぼ9割は、この「閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)」であるというデータがあり、この病気には、上気道のスペースが狭くなってしまうことによって、呼吸が止まってしまうという特徴があります。

もし睡眠中に10秒以上の無呼吸時間や、低呼吸が度々起きるという場合には、注意が必要です。その原因としては、「首や喉周りに脂肪が多い」ことや「扁桃の肥大」などによって発症しやすい傾向にあります。

肥満気味の人に起きやすいイメージがありますが、実際は体型というよりも、その人の骨格の大きさが、上気道の広さや狭さにあっているかどうかということが大きく関係している病気です。

「中枢性睡眠時無呼吸タイプ(CSA)」とは

もうひとつの「中枢性睡眠時無呼吸タイプ(CSA)」の患者さんは、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」全体の中で見ると数パーセントしかおらず、比較的珍しい疾患です。

この疾患の場合、気道や肺などには全く問題はないのが特徴です。「中枢性睡眠時無呼吸タイプ(CSA)」は、脳からの「呼吸指令」が届かなくなってしまうために起きる「中枢神経」の異常が原因となっています。

「睡眠呼吸障害」の治療法とは

「睡眠呼吸障害」の治療法とは「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」には、2種類あり、ほとんどの患者さんは「閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)」であるということがわかりましたね。

では、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の検査や治療はどのようにして行うのでしょうか?

「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の検査とは

「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の検査は、まず医師の問診から始まります。この時に、自分の症状を詳しく話し、その結果「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の可能性があると考えられた場合には、検査へと進みます。

検査には、簡易検査と精密検査の2種類があり、簡易検査の場合には、自宅で就寝前に手の指や鼻の下にセンサーをつけて病気の可能性を調べます。

精密検査は、検査を実施している病院に1泊して、「終夜睡眠ポリグラフ(PSG)」という検査を受けます。

これは、寝ている間の睡眠や呼吸の「質」について詳しく調べる検査で、身体のあちこちにセンサーは貼る必要はあるのですが、痛みのようなものはありません。

検査では、下記などの状態について、詳しく調べます。

  • 血中酸素飽和度
  • 口と鼻の空気の流れ
  • 筋電図
  • 心電図
  • 脳波
  • 眼電図
  • イビキの音

「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の治療法とは

■CRAP療法
CRAP療法とは、日本国内や欧米で一般的によく行われている治療法です。CRAPとは、Continuos Positive Pressure(経鼻的持続腸圧療法)のことで、気道閉塞症状に効果を発揮します。

この治療法は、就寝時に無呼吸になってしまうことを防ぐために、CRAP装置と呼ばれる器械から送り出される空気を、エアチューブを使って通らせ、鼻に装着したマスクから吸引するという方法です。

CRAP療法は、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の根治療法ではないのですが、毎日続けることによって、効果が期待できます。

寝ているときにマスクをつけたりしなければならないので、少し大掛かりになってしまいますが、治療の効果が期待できるだけではなく、治療やCRAP装置のレンタルにも健康保険が適用されます。

■マウスピース
比較的症状が軽い場合には、マウスピースを用いた治療を行います。このマウスピースは、下あごより上あごが前に出るように作り、上気道がふさがらないようにするというもので、専門の歯医者さんに相談するのがベストです。

マウスピースを使った治療法は手軽ではあるのですが、中等度以上の「閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)」の患者さんにはあまり効果が見られないというデータもあるので、検討する場合にはよく担当医に相談してみることが必要です。

■外科的手術
この治療法は、主に子供や一部の成人に限って行われます。疾患の原因が、扁桃の肥大などであった場合には、手術で取り除くことで症状が改善することがあります。

「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の治療方法としては、主にこの3つが挙げられます。

イビキをかく人は注意が必要な場合も

男性でも女性でも疲れているときや、アルコールを飲んだ後などには、イビキをかくことはよくありますよね。

イビキをかくからといって、病気だということではないのですが、もし「寝ているはずなのに日中いつも眠気を感じる」という場合には、注意したほうがいいかもしれません。

大きなイビキをかく人の検査をすると、そのおよそ7割ほどに「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の兆候が見られるというデータもあります。

イビキを気にしすぎるのもよくありませんが、自分でも起きてしまうようなイビキを毎日かいていたり、他の人から指摘されるようなイビキや、寝ているときの無呼吸の兆候があるという方は、一度、専門医療機関を受診してみてはいかがでしょうか?

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